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【ちょっと聴いて欲しい】羽織のこと

2017.02.09

【ちょっと聴いて欲しい】羽織のこと

時折、お客様に「最近の着物を着る人達は羽織は着ないんでしょ?」と質問を頂きます。
その時は概ね決まって
「そんなことないです、“長羽織”をお召になる方は今もよくいらっしゃいますよ」と答えております。
というのも、かく言う私、個人的には道行や道中着などのコートより羽織のフォルムが好きで、
外出時の手軽さや利便性から年間通して頻度高く着ているため、よく装っている方が目に映る事が1つの理由なのですが。





もう一つ伝えたいなぁとおもっている事があります!



今日はそんな羽織について。
一部主観や、引用もあるのは、ご愛敬とご容赦くださいね。

▼まず、羽織とは・・・
描いて字の如く、着物(長着)の上から羽織るものなので、前は開いたまま、「乳」という小さな輪に“羽織紐”を装着して着ます。
(まあ、ご存知の方が多いですよね)

お洋服でいうところの、ジャケットのようなものなので、建物の中でも脱ぐ必要のない上着、それが“羽織”です。
(裏をかえせば、コートは脱ぎます。)

▼羽織の始まりは・・・
江戸中期頃から“芸者”の間で広がりました。
(江戸の芸者は流行りの発信源だったようですね。)

▼江戸中期以前の上着といえば・・・
一説によると防寒のための“打掛”くらいなものだったようです。
もちろんその頃には既に、男性用羽織はありましたが、女性は身に着けていませんでした。

▼羽織の種類としては・・・
まず四季に合わせた“袷・単衣の羽織”があります。
また、透け感のある地やレースなどの“薄羽織”は「桜の散った頃」から単衣の頃まででしょうか。
それを過ぎると、さすがに暑いので“帯付き(何も羽織らない事)”で過ごす方も多いでしょうね。
中には、少々の暑さに耐え、“塵除け”の代わりに着る方もいます。

その他には、家の中で着る“茶羽織”は座った時に裾を踏まない程度の長さのもの。
(半纏のようなイメージですかね)

礼装用にするための、黒紋付の“絵羽織”(紋付じゃないものもあります)などは、昭和30年代~50年代は大ブームで、子供の入学式・卒業式では母親が当たり前のようにピンクの付下げの上に着て、式に出席したものです。
(あぁ、懐かし…)






その絵羽織の着用文化は、極少数派。今となっては、ほとんどお目にかかることはないです。


▼生活様式の変化、インフラ、経済の発展と共に変化し、その時代(流行)ごとの違いが一番明確なのが“羽織の長さ”です。

明治から大正にかけては膝下程の長さのある“長羽織”が一般的。
戦後昭和30年代頃から、おしりが隠れる程の長さまで短くなりました。






着物を日常着として着る機会が少なくなった昭和後期以降、羽織需要減少に合わせて機会も減少し、生産数も減少。
そのため、なかなかお目にかかる事がなくなりました。
その期間が割と長かったのか、はたまた世間のイメージなのでしょうか。
「最近の着物を着る人達は羽織は着ないんでしょ?」
と、繋がってるんだろうなぁと思うんです。

また、現在は少し大胆で華やかさのあるお柄を好まれます。
それは、明治から大正にかけて流行った羽織のリバイバルのような感覚なのかもしれません。


私の日ごろお伝えさせてもらう
「“長羽織”をお召になる方は今もよくいらっしゃいますよ」
それは、機会そのものは確かに減ったものの、今の生活様式やライフスタイルに合わせた形で
新しい着こなし方で残っているのを日常生活や着物販売の中で体感しているところから
イメージだけでなく、個人の生活スタイルに合わせて、気軽に着用してほしいなぁと思っているのが
もう一つの理由です。




最近の羽織着用の目的は意外と
「帯が上手に結べなかったけど、出かけなきゃ!」とか
「今日は大好きな帯してるから、電車で汚れるのは困っちゃう!」とか
そんな感覚で羽織を着て、おしゃれを楽しんでいるんだろうなと考えてます!

(miyako)



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